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視界が霞み足元がふらつく。
きっと倒れるのも時間の問題だ…
勇者になって魔王を倒す!とか勇んで出てきたのは良いけどさ。
所詮、俺にそんな大それた事は無理だったんだよ。
ガクリと崩れ落ち倒れ込むと地面に付いた頬がヒンヤリ心地良かった。
最期の力を振り絞って周りを見渡してみても…
見渡す限りのだだっ広い景色。
街に着く前に命が尽きるとか、カッコ悪い事この上無いじゃん…
だから家を出る時は忘れ物が無いかちゃんと確認しなきゃいけなかったんだよ。
よりによって財布を忘れるとか…
俺って何処まで阿呆なんだ。
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