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私が走って来る私に驚いたのか、温水が慌てて立ち上がった。
「あのね、違うの。温水さん違うの、私は温水さん…あなたが好きなの。」
「…えっ!? えっ!?…でも、僕は…えっ!?」
突然の告白に、温水は何が起きているのかと、あたふたしながら横目であつ子をチラチラ見た。
「どうして、あつ子なの? 私じゃダメ?」
「えっと。ダメと言うか…えっと…」
煮え切らない温水は、しどろもどろしながら額の汗を拭った。
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