第1章

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ラーメン屋はちょっと悲しい表情をして、説教をし始めた。 『馬鹿。俺たちみたいに外で商売してんのは、喧嘩して仲良くなんだ。わかんだろ!』 ラーメン屋は続けた。 『おめぇ、野郎同士の真の仲をわかってねぇな!屋台の厳しさをまだわかってねぇよ!』豆男はぐっとこらえ、『面倒くせぇな!分かった!勝負受けてやるよ!ったく!来いよ。』 豆男は車の速度をあげた。ラーメン屋の言うこともわかるが、あんた何者だよと何度も小さくつぶやいた。カレーラーメン屋は速度を落とし、豆男の後方について行った。 茨城だ。茨城に珍しい屋台が二店並んで今夜は競争だ。
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