第5章

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◇ ――「ちょっと、高坂さん、私のパンツ見なかった?」 俺の部屋をバタバタと歩いて自分のパンツを探すのは小早川さん。下半身裸のままで。 「知らないよ」 余韻に浸りながら、ベッドの上で優雅に寝煙草をしていると、 「んもうっ、脱がせたの高坂さんでしょ?どこやったのよっ、もうっ」 と、両手を脇腹に当てて仁王立ちしながら目くじらを立てて声を荒げる。下半身裸のままで。 「ぶ、その格好面白い」 煙草の煙ごと吹き出すと、彼女は更にサルみたいに顔を真っ赤にして怒り出す。下半身裸のままで。 そんなに怒ると、その丸見えの尻まで赤くなるぞ、なんてふざけて思っていると、もう信じらんない、高坂さんの馬鹿、など沢山の罵声が聞こえてきたが、笑って無視をしていた。
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