第5章

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華に向いてしまえば全てが彼女を縛り上げる オレの無数の点が彼女にまで蔓延り きっと 底の底まで道連れにしてしまうだろう。 もう 初めからとっくに分かっていた事だっただろ? ずっとこのまま抱き締めていられるなら それだけで満足できるなら どれだけ、楽か。 「ん」 力の加減なんて出来ない 勿論、欲の加減も出来ない 「華」 「……くるしぃ」 「見せて?」 「なに?」 「脱いで」 「え?」 スカートをたくしあげ 下着の上から指でソコをなぞり 「ぁ」 「早く、脱げよコレ」 いかにも邪魔そうに人差し指に布を引っ掻けて パチン、と弾いた。 華がスルスルと足許から抜き去る。 目の前に晒された秘密の場所。 オレの欲が増幅するのは ココ。 「華、自分でハイルようにして」 「え?」 「自分でシテ」 戸惑う華を見て 心が踊る。 何を言っても逃れられない事は 分かってるだろ? どうにも出来ないんだ。 愛しいと思うほど お前の悶える姿が見たくなる。 うまく 愛を表現できなくて、ごめんな? 左足を掬いあげ、オレの右膝に乗せると 息を飲んだ小さい音が聞こえた。 「これで、よく見える」 華の指が、開いたソコに滑り込んだのは それから直ぐだった。
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