第0章

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涙と汗にまみれ オレに怯えるそのカオに 堪らなく起立する。 「どうした?」 態とらしく耳元に唇を寄せて ソコに舌を突っ込みながら尋ねてやる。 フルフルと首を左右に振る 震えているのか 応えているのか それとも 奮えているのか、どれだ? …………華 「痛い、か」 今、正に貫通真っ最中 痛いに決まってる。 「あんなに濡らして、慣らしてもやっぱ痛いか……」 漏れる色を必死で隠そうとするいじらしさに 追い討ちをかけられたように疼くのは 華のナカに侵入した、コイツ。 「……ァァ」 思わず溜め息を漏らしたオレ。 華が感じているのはどんな痛みなんだろう 無理やり押し広げられた 否応無く破られた 強制的に侵入された 総ての痛みは、どんなにオレに快感をもたらすのか。 瞳から絶えず零れる 透明な滴を何度も舌で受け取って 「さぁ、始めようか、…………華」 オレは オレ達は 人倫に悖(もと)る行為に踏み出した。
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