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「そんなこと言ってさ、未来君だってちゃんとあの子の内面見れてるわけ?」
余裕そうに笑う香水女が苛立って苛立って仕方ない。
「安達っ言い過ぎだよ!ほらもう行くよ…っ!」
「クス。じゃーまたね未来君」
話は未解決のまま香水女は友達に引っ張られて行った。
ポス
「はぁーあ」
壁に寄りかかって額に手を当てる。なんか体力使っちゃったー。競技より疲れるって何事?
「なんで分かんねーんだろ。ばーか、ぶぁーか」
悲しいとか切ないとか、そんな気持ちよりムカツクって気持ちが大きい。
大きすぎて訳も分からず涙が出てこようとする。未来クンかっこ悪~い、泣くな泣くな。
苛立って流す涙なんて泣き損だ。バカみたいにカッコ悪いだけだ。
「分かれよ…っ」
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