未来君の優しい嘘

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「は?何言ってんの」 赤い爪が思考にチラつく。 「ひがまないでよ。自分がそんなんだからイラつくんでしょー?」 傷付けること、好きじゃない。人を傷付けると自分もダメージ食らうからキライ。 けど青ちゃんが傷付けられるのはもっと嫌。 「言ってる意味が分かんない。ひがんでなんかないしバカじゃないの」 「俺はバカでもなんでもいーよ。けどさ、青ちゃんのこと頼むから悪く言わないでよ」 大切な子だから。 「なんでそこまであの子に入れ込むわけ?そんな価値のある子だとは思えないけど」 そんなこと言わないでよ。 「内面見てないくせに価値とか勝手に決めつけないでくれない?」 誤解してる。みんな誤解してるんだ青ちゃんのこと。
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