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「司せんせぇ…1時間だけ寝かせて?」
今日も甘えた声で僕にお願いする。
「1時間だけですからね」
彼女は保健室に毎日やって来てはこうやって眠る。
いけないと分かっているけど僕は彼女を甘やかしてしまっている。
シャ…ッとベッドのカーテンを閉めて席に戻る。保健医という僕の席へ。
ガラッ
「九條先生っ、バスケで突き指しちゃった!」
勢いよく入ってきた来客者にシィーと指を立てて伝えた。
「瀬川君、今寝てる生徒が居るので静かにお願いします」
そう言うと瀬川君はチラッとベッドの方を見て
「もしかして青ちゃん?」
嬉しそうにそう言った。
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