小鳥さんに甘い僕

2/77
974人が本棚に入れています
本棚に追加
/1571ページ
「司せんせぇ…1時間だけ寝かせて?」 今日も甘えた声で僕にお願いする。 「1時間だけですからね」 彼女は保健室に毎日やって来てはこうやって眠る。 いけないと分かっているけど僕は彼女を甘やかしてしまっている。 シャ…ッとベッドのカーテンを閉めて席に戻る。保健医という僕の席へ。 ガラッ 「九條先生っ、バスケで突き指しちゃった!」 勢いよく入ってきた来客者にシィーと指を立てて伝えた。 「瀬川君、今寝てる生徒が居るので静かにお願いします」 そう言うと瀬川君はチラッとベッドの方を見て 「もしかして青ちゃん?」 嬉しそうにそう言った。
/1571ページ

最初のコメントを投稿しよう!