檸檬と蜂蜜・・・鈴の音

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「届かないところの本ってもっと男子にさせたらいいのに」 小さくつぶやきながらミウが足元にあった小さな台に乗って本を片付けようとしていた。 私はその姿を横目で見つめていた。 真っ黒の髪に、部活で日焼けした私とは正反対で真っ白い肌。 ふっくらした唇。 いつも愛用している蜂蜜リップのおかげか艶やかで。 私はその唇を見るのが何故か好き。 その時、 ミウの頬がほんの少し膨らんで元に戻った 「・・・ミウ、何か食べてる?」 「うん・・・レモンキャンディ。」 「ふぅん」 あぁ、だからさっき柑橘系の香りがしたんだ
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