第1章

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第1章

あさみの部屋に死んでいたのはゆり。それは僕を激しく混乱させていた。 ーなんで、ゆりが?ー 僕が殺したはずのゆり。そして、山に埋めたはずのゆり。それももうどれくらい前のことだろうか。仮に、仮にだ、ゆりが生きていたとしても、あの時のままなんてことはあり得ない。そう、人は生きていれば歳を取るのだ。例外はない。 それなのに、死んでいたゆりは歳を取っていなかった。10代後半から20代前半、あの時と何も変わっていない。 そして、あさみはどこに消えたのだろうか。僕には知る由もなかった。
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