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その時浴室のドアが開く音がして、慌ててぬいぐるみを元の位置に戻して寝室を出た。
しばらくして出てきた薫さんを見てぎょっとした。
何、その格好…
薫さんはぶかぶかの白いTシャツの下に丈の短い短パンを履いていた。
シャツに隠れて、ぱっと見ただけでは下は何も着ていないように見える。
そして…
やたらと美脚だ…
シャツからのぞく脚はすらりとまっすぐに伸びていて、見るからにすべすべの肌は艶やかに光沢を放っていた。
目のやり場に困って視線を逸らす。
「入ってきていいよ」
薫さんは俺の心の中などつゆ知らず、無邪気に笑ってそう言った。
「…はい」
「あ、部屋着貸すね。僕には大きいから多分ちょうどいいと思う」
部屋着を取りに俺の横を通った薫さんから、ふわりと。
くらくらするほどのいい香りが漂ってきた。
「はい、これ」
「…ありがとうございます」
戻ってきた薫さんに紺色のTシャツと黒いハーフパンツを渡される。
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