プロローグ

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わたしたち双子には、手のかかる親友カップルがいる。 好きなコほどいじめてしまう幼稚園児[おこさま]をそのまま大きくし、さらに屈折させたような、仕方のない王子さま。 そして、そんな王子さまに泣かされながらも、それでも一緒にいる、王子さまの気持ちはおろか、自分の気持ちにすらまったく気づいてない、激ニブお姫さま。 両想いなのは明らかなのに、そこにたどり着くまでには、まだまだかなりの時間を費やしそうで――。 見ていてホントにもどかしいのよね。 王子さまの方は、お姫さまを泣かすことに使ってるムダな労力[エネルギー]を、お姫さまと結ばれることに費やすべきだし。 お姫さまの方は、さっさと自分の気持ちに気づいて、それをはっきりと自覚するべきだし。 今のままじゃ、いつまでたっても進展はないわ。
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