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天音さんと京美、2人の美少女を連れて帰路を歩く。 日が落ち、薄暗くなったとは言え、街には灯りが溢れ充分に明るい。 行き交う車のヘッドライトにせよ、街灯にせよ、ネオンサインにせよ目に優しくないと思う。まぁ、暗いよりかはマシか。 「ねぇねぇ、涼ちん」 俺の少し後ろを歩き、京美と楽しそうに話していた天音さんが声を掛けてきた。 「はい?」 「今から涼ちんの家に行っていい?」 返事をした俺に天音さんは絵に描いたような美しい笑みを向けてそう言った。 ……天音さんは一応、俺に訊いている風な口調だが、俺がダメだと答えたところで絶対に家にやってくる。これは経験則である。 「……もし、ダメだって俺が言ったら、天音さんは来ないんですか?」 「あははっ、そんな訳ないじゃん」 問い掛けた俺に対して、満面の笑みを浮かべての即答である。 「でしょうね。まぁ、全然構いませんよ」 だから俺もそう答える。 「やったぁ!!」 喜びを前面に出し、天音さんはそう言うと俺に抱き着いてきた。 柔らかい、いい匂い。
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