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もうそっからは私らが大変。
喚くアミさんを宥める。私らでどうにもならんの見て、助っ人にやってくる会社の参列者。
その間に、披露宴を強行敢行。
アミさん「私の気持ちを踏みにじったぁ!!許さない!!殺してやるぅ!!そんで私も死ぬ!!」
もうここまでくると、一同ドン引き。
警察呼ぼうかどうしようか、というときに、アミさんのご両親と兄弟らしき人たちが到着。
アミさんを引きずる兄弟、参列者と私たちに土下座する勢いで謝る両親。それを宥める会社の人たち。
ただただ見守る私たち。
引きずられてもなお、叫ぶアミさん。
もうなんのこっちゃ…状態。
イレギュラーは発生したが、なんとか披露宴も終了。
披露宴が終わったあと、私たちに謝罪しに来たシュンタさんとマオさん夫妻。
ここからはマオさんが話してくれたこと。
マオさんはアミさんの好意は素直に嬉しいけど、自分にはシュンタさんが居るし、アミさんの私に対する好意は、恋愛感情じゃないんだよ、姉とか母とかに向けるような愛情であるんだよ?と何度も説得していたが、アミさんは全然話を聞いてくれなかった。
そうこうしていると、周りまで巻き込む事態に。
私らと一緒にアミさんを抑えてくれた参列者の人たちも散々話をしたという。
アミさんの件はシュンタさんも知っており、マオさんと一緒に話したり、ときにはアミさんと2人きりで話をしたりしていたが、全然話にならなかったらしい。
僕、アミさんと食事に行った時、ナイフで切られそうになりました…と乾いた笑いを含んで言い放ったシュンタさんも結構キてたな…。
あれから大分経ったけど、シュンタさんとマオさんは今でも周りが羨むほど、仲がいい。
たまーにウチのレストランにやって来て、食事している。
アミさんの話は当日担当した私らの間ではタブーになってしまい、その後、アミさんがどうなったのかは知らない。
いや、世の中には知らないこともあるということだ。
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