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だってホラ、
ついに自分にドキドキするようになっちゃった。
感覚まで、リアル。
「……穂乃」
私が、私の名前を呼ぶ。
あれ……おかしいな。
見つめ合おうとするとほんの少し視線が上向きになる。
実はほんの少しだけ、理世の方が身長が高い。
右にいたのは……どっちだったっけ。
「このグロス、いいね。 超甘い」
ぺろりとグロスの塗られた唇を舐め、にこりと笑うのは……理世だ。
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