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恨めしそうに睨み上げてくる早川の目が、早くこの熱を解放しろと訴えている。
前だけじゃきっと物足りない。
奥の深い部分を刺激しないと、早川はきっと満足しないだろう。
そんな体に作り変えたのは自分。
俺だけの。
俺だけが。
そういった支配欲がさらに興奮を掻き立てる。
けれど顔では素知らぬフリをして、余裕の笑みで早川を見返した。
「っ……言わせたいんですか、俺にっ……」
涙を滲ませた目は甘く色付いていて、羞恥心でいっぱいの心を必死に隠している。
ゾクゾクする。
早川の目は、いつだって俺を興奮させる。
真っ直ぐで、穢れがなくて。
なのに、色っぽくて。
啼かせたい。
虐めたい。
気持ち良くさせたい。
理性を、塗り潰してやりたい。
そうやってドロドロに溶かせて、俺しか見えなくさせてやりたい。
「……言いたいの?言いたくないんならそれでも良いけど」
くすりと小さく笑みをこぼすと、悔しそうな顔の早川がゆっくりと口を開いた。
「……っーーーー…………い、……れて…………下さい…………」
その言葉を聞いた瞬間。
今にも欲望で爆発しそうだった俺の体は、荒く早川の体を壁に押さえ付けた。
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