5月5日。本日も晴天なり

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5月5日。本日も晴天なり

今日はこどもの日。我が家には22歳の娘が一人居るだけなので、こどもの日に何かするわけでもない。スーパーにやたらと多く陳列される柏餅を食べるくらいかなぁ。 私は毎日介護。旦那は10連休。飲食店で働く娘だけが、汗水たらして稼いでおります。ゴールデンウイークの飲食店は忙しいからね~。暑くなってきたし厨房は大変みたいです。 「救急外来~」で娘のストーリーを書いてから16年が経ち、3月で娘は22歳になりました。IQで評価してしまえば13歳くらいの精神年齢だけれど、それも個性として捉えれば何の問題もない。 本人は休まず仕事に行き、相変わらずぺこぱの推し活で潤沢な日々を過ごしております。 とは言っても、社会に出ればやはり周囲からの助けはどうしても必要。娘が社会の一員として生きていくためには、「挨拶ができる」「支援してくれている周囲の人たちに感謝の気持ちを持つ」「自分ができることを一生懸命にやる」幼いころから娘に言い聞かせてきたことだけれど、この三つが何より大切だと思う。 娘は自分ができる社会貢献活動(社会への恩返し)として、週三回、ゴミ拾いに出かけます。ゴミ袋二枚とトングを持って、自宅から約5㎞の散歩コースを1時間半かけて歩きます。 近隣住人と挨拶をしたり「ありがとうね」と言って貰えること。ごみ収集車とすれ違う時には職員さんが会釈をしてくれるらしく、その全てが励みになっているんだと。以前、小学校低学年と思しき女の子が「お姉さん、ゴミを拾ってくれてありがとうございます」と声を掛けてくれたらしく、私はそれを聞いて凄く感動したの。思わず涙が滲んでしまいましたわ。 その声を掛けてくれた女の子、ホントに素晴らしい!幼い子供が見ず知らずの人に声を掛けるのって、凄く勇気がいると思う。 もし道でゴミ拾いをしている人を見掛けたら、あなたは「ありがとうございます」と伝えられますか? 気づいていても素通りするかも知れない。心で思っても声に出せないかも知れない。気づくことすらできないかも知れない。大人になると、目に映ったものを無かったものにできてしまうから……子供は純粋です。 その女の子はきっと、周囲の大人から「ありがとう」を言葉にすることの大切さを学んでいるのね。本当に素晴らしいこと。言い換えれば、感謝しながら生きるという心を育てることこそ、大人の責任だよね。 私自身、今でも娘から学んだり気づかされる感情がたくさんある。推し活とは違う潤いを頂きました。 こどもの日に因んで、子供繋がりのちょっぴり心温まる話をしてみました~。 ……あれ。強引な接穂だったかな(笑)
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