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学校、休んじゃった……。
昨晩、自室に戻ってきてから泣くだけ泣いて、そのまま寝てしまった。
そして起きてからも登校する気になんかとてもなれず、10時を回った今もただベッドに横たわって、ぼーっと天井を眺めている。
玲太には風邪とだけ言っておこうかな……。
琥「何やってるんだろ……僕。」
こんなに、湊のこと好きだったんだ、僕。
依存している……の方が合ってるのかな。
失ったって分かると、心に穴が空いたみたいに、と言うよりも心自体が無くなったみたいに、急に何にも興味が持てなくなって何もする気にならない。
琥「……湊…」
気づいたら彼の名前を口にしている自分に苦笑する。
今はもう付き合ってないんだ。
無関係なんだ。
全部、忘れなきゃいけないんだ。
無かったことに……するんだ。
琥「麻夜先輩……て呼んだら〝ただの後輩〟っぽい、かな。
合鍵、返さない、と……。」
……………。
ああ、もう。
昨日散々泣いたのに、まだ涙枯れてなかったのか。
琥「……泣き虫のクズ………っ」
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