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月が隠れる新月の夜のこと。
見上げると視界一面に、宝石が散りばめられたように星が輝いていた。
その日は流れ星が多く降る特別な日で、人々は夜空を眺め指をさし、楽しそうにしていた。
そんな特別な日のことだ。
木々の影、家の影から赤く丸い2つの目を光らせた人型の生物がゆっくりと現れた。まるで、影のようだ。
遭遇した人は現れた生き物を不思議そうに見ていた。
人のように見え、警戒心が低かったのだ。
そんな警戒心が低い、この一瞬を許しただけで……世界の崩壊が始まった。
黒い生物は見つめる人に対話をすること無く、襲い掛かり殺戮を始めた。
人々は近くにある木の棒や護身のよう銃道で抵抗をするが、生物の身体を傷つけることが出来ず、ただ攻撃を防いで悪足掻きをすることしか出来なかった。
時間が立つにつれ、人々の抵抗は自由を勝ち取る行動から自殺行動だと思考に変わり、手に持つ武器は捨て、両手を合わせて毎日涙を流して天に祈る行動へと変わった。
「悪魔からお助け下さい」と声を枯らしながらも出し、逃げ続ける日々。
食料も少なく、道中倒れる人も普通の事になり、治療や食料を分ける事もできないから見て見ぬふり。
それが当たり前となり、地獄の日々が続いた。
だが、そんなある日の事だ。
世界中で一部の人だけに空から声が聞こえ、目の前に天使が舞い降りてきた。天使は悪魔に対抗する力“クレア”を与えた。
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