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ホームズは小さく笑って、円生の手首をつかんで、力を込めて顔から離させた。
「何を言い出すかと思ったら、くだらないですね。
――男なんて、所詮そんなものでしょう?
自分の持っている武器を使って、どんな手を使っても、欲しい女を捕える。
当たり前の話です」
不敵な笑みを浮かべるホームズに、円生はチッと舌打ちして、掴まれた手首を跳ねつけた。
「ほんなら、プロポーズでもしたったらええやん」
馬鹿にしたように笑う円生。
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