窓どから見える風景。

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「あーうるさい」 佐也加は耳をふさいだ。 一階の居酒屋で下手なカラオケを熱唱している。 バカ。 あのバカは 母の愛人。 中小企業の社長らしき黒田って奴。 亭主気取りで 店に来るもんだから 他の常連客もいなくなり 閑古鳥がないてるくせに 「たまには店を手伝いなさいよ」 なんてババアは言うけど 脂ぎった汚らしいオヤジどもに 酒を運ぶなんて私には無理。
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