第16章

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そして、先日、驚く事実がでてきた。 最初に飲み屋で、俺にモモヨの情報提供をした男は、 ドンの子飼いの記者だった。 すべては仕組まれていたのだ。 まんまと企画書を書き、番組まで作った俺はピエロだったのだ。 そう、すべては仕組まれていたのだ。 きっと復活した彼女のもとにはドンの誘いがあったはずだ だが、彼女は断ったのだろう。 だからこそ、モモヨはチャリティにこだわリ続けている。 まあ昔の曲の利権は、四谷プロを通じて、 ドンに振り込まれているのだろうが・・・ 彼女も、その子供も、 被害者かも知れないのだ。 だが、どちらにしろ この仮説の証明はできない。 しかも時効だ。 俺は、この仮説を・・・・ 握りつぶすことにした。 原田モモヨが復活した・・・ それだけでいいのだから。 「高木さん~招待状が届いてたわよ」 デスクの女の子が、俺に渡してくれる。 【中村会長50周年記念パーティー】 やばい、ドンは俺に気付いている。 早速、出席に丸をつけ、投函した。 だって、楽しそうじゃないか! こいつも、伝説の1人! そんなやつと会えるチャンスなんて そうそうないからね!
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