183人が本棚に入れています
本棚に追加
/328ページ
ーSide詩音
「・・・おはよ、詩音。」
朝、目を覚ませば優しく微笑む望の姿があった。
筋肉質な胸板のなかにすっぽり収まっていて、ドキドキと心臓が高鳴る。
・・・昨日、四年ぶりに見た私を求める表情。
中学生のときよりも、色っぽくなって、かっこよくなって、男らしくて・・・。
「・・・詩音、なに考えてるの?」
髪の毛をするすると指に絡めながら楽しそうに笑う望。
「ー・・・~っ!」
ふと、目についた携帯を手に取る。
・・・航から着信入ってる・・・。
「・・・ね、詩音。」
ふわっと布団ごと抱き締められる。
「んひゃ・・・望、なに?」
最初のコメントを投稿しよう!