中間テスト

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「勉強? してないよ。するわけないじゃん」 そう言ってヘラヘラ笑ったのは悠美さん。随分と余裕だ。かなり自信あるのかな? 「まぁ、俺も人に言えるほど勉強はしてないけど……」 「……ったく、お前ら随分と余裕だな」 「あっ、出流おはよー」 悠美さんと会話していると、途中で出流が交じってきた。出流は普段の授業態度もいいし、頭もずば抜けていい。 「知ってるか? 今回の中間テストと期末テストの成績が悪かったら、夏休み学校で追試だぞ?」 それを聞いた俺と悠美さん。そして近くに居た泰史が反応する。 「追試ぃ!?」 「はぁ……ちゃんと先生が言ってただろ。どんだけ先生の話聞いてないんだよ……」 「どうしよう! 今から勉強したら間に合うかな!?」 泰史、間に合うわけねーだろ。あと数分でチャイムだ……あきらめろ。 「ちょっと出流! そういう大事なことは最初に言ってよね!」 悠美さん、先生の話を聞いていない自分が悪いよ……。そしてその話を聞いてなかった俺も悪い……。
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