第十三章 優雅な祭り

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都の中心まで行くと、よりいっそうお祭りムードが漂っていた。 さくら(うわぁ…すごい人だなぁ…) などと考えていると、私の手を誰かが握った。 目線でそれを辿ると、周泰さんが私の手を握っていた。 優しい手に、思わずドキッとしてしまう。 周泰「……失礼ながら……御手を……。……逸れぬよう………」 あ、迷子にならないようにか。 さくら「はい。離しませんから大丈夫ですよ」 にっこり微笑むと、周泰さんは優しい目で返してくれた。 ん?そういえば…… さくら「甘寧さんと凌統さん、見当たりませんね?」 周泰「……恐らく……食べ物を買いに………」 さくら「そういえばお腹空きましたもんね?じゃあ見えやすい場所で待ってましょう?」 周泰「……承知……」 私達は、少し人混みから外れて二人を待つことにした。 周泰(………小さな……手だ……) 表情に出さなかったが、周泰は内心喜んでいた。
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