第10章

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「吉乃さん!?」 聞きなれぬ私の呼び名に 驚くお夏…… 「お夏… 吉乃という名は 岐阜城でのわたしのかりそめの名 小倉家の正室が 織田にいると隠すための名であった 六角が滅びた今 もう わたしのことを隠すことも必要ないのだが…」 お夏は不思議そうにわたしを見つめた 千代さんが 屋敷にあがってきた 「赤子を見にきましたよ、吉乃さん」 と千代さんが両手に赤子の玩具などを祝いに持ってきてくれた
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