第1章

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あの店は… 俺が1人で作った店。 1人で初めから… だから、やめるわけにはいかない。 だけど、言われてることの内容は、間違っていない。 こっちの水揚げであっちを補填してるというのは本当のこと。 あっちさえなければ、 もっと数字もいいはずなのだ… 「納得がいかないようね」 はい。 ときっぱり。 恩はある。 でも今は一国一城の主。 ディスティニーで働いてる人間も居るし、 それなりに頑張ってるヤツも居るんだ。 ただまだうまく回らないだけ。 そのうち… 「そのうちなんて考えてたらすぐに足元をすくわれる。 今何とかしなさい。 もう口出しをするつもりは無かったのだけど、 あの男。 確か、加賀見 毅。 あれを使いなさい。 笹本の下で3ヶ月、店長見習いをさせて、あっちに持って行きなさい。 以上。」 と言って立ち上がる。 この方のお眼鏡に叶ったのがあの男だったとは…
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