33人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
あの店は…
俺が1人で作った店。
1人で初めから…
だから、やめるわけにはいかない。
だけど、言われてることの内容は、間違っていない。
こっちの水揚げであっちを補填してるというのは本当のこと。
あっちさえなければ、
もっと数字もいいはずなのだ…
「納得がいかないようね」
はい。
ときっぱり。
恩はある。
でも今は一国一城の主。
ディスティニーで働いてる人間も居るし、
それなりに頑張ってるヤツも居るんだ。
ただまだうまく回らないだけ。
そのうち…
「そのうちなんて考えてたらすぐに足元をすくわれる。
今何とかしなさい。
もう口出しをするつもりは無かったのだけど、
あの男。
確か、加賀見 毅。
あれを使いなさい。
笹本の下で3ヶ月、店長見習いをさせて、あっちに持って行きなさい。
以上。」
と言って立ち上がる。
この方のお眼鏡に叶ったのがあの男だったとは…
最初のコメントを投稿しよう!