最終章 舞 蝶

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光秀殿が帝の命を受けて、謀反を起こした以上、殿の家臣が皆、今や公家の言いなりなのではないかと疑ってしまう。 そう思うと、私には何もない、と改めて思う。 今や、帰る実家も失い、共に生きて来た夫を失った。 そしてその家臣が今や信じられない。 ……それでも、生きなければ、と思う。 彼の望みなのだから。
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