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ガン…!
痛い、痛すぎる。
どうやら俺はベットから激しく落下したらしい。これで確か3回目だった気がする。
寝相は最悪だ。
一人暮らしをはじめて一週間が経った。寝癖がぴょんぴょん跳ねている。
「夢見悪過ぎ…」
俺はそのまま天井を見てため息を一つ。
バカだ、バカだよ。空想だ、妄想だ。ほんと心底バカだ。
「…なんで、」
たかが夢なのにこんなにも心が揺さぶられる。涙が確実に俺の瞼に溜まるんだ。
いつからか俺はそれを抗うことをやめてしまった。そして気付いてしまったんだ。
もし、もしもだ。
俺が前世小さな国のお姫様だったとしたら笑うか?そんでもし、生まれ変わっても尚、深く深くその人を愛していたら引くか?
例え姿形が変わっても私を見つけて、私を…
「はあ…流石にイかれてるな俺」
もう18歳だ。
これから華の大学ライフだというのにこのままでは彼女の一人も出来やしない。
高校生時代を思い出して溜め息が自然と漏れる。
俺はいつになったらこの呪縛から解放されるのだろうか。
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