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   ユウの顔は、見れなかった。 ドアが閉まって、わたし達に隔たりを作る。 どうやって家に帰ったのか、自分でもよくわからない。 部屋に戻ると、ベッドに身を投げ出して、声を上げて泣いた。 悪い夢を見ているのかもしれない。 きっと、目覚めれば、いつもの日常がわたしを待っている。 だけど。 そんな淡い期待は、何度も裏切られ わたしは一人になり、時間だけが流れていった。
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