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真っ白な空間に少女‘‘のようなもの’’がいた。 その空間の中央に浮かんでいる少女は、手を翳すことで現れた本を開く。 そして少女は本を開き、透き通る声で、唱えた。 「我が主はある高校に転校してきた」 ページを捲る。 「そこで主は沢山の仲間と出会うと同時に、敵とも出会った」 ページを捲る。 「そして、『力』に目覚め、儂の所有者となった。その力は『力』に溺れ、自分を失ったかつての仲間の目を覚まさせるために使い、見事勝利し、目的を果たした。同時に主の仲間も敵の当主を倒し妹の仇をとった」 ペラペラと何ページか飛ばすと、あるページに止まる。 「三年後、主は新人プロファイターとなり、世間を賑わせた。一方、主に救われ、主の『相棒』を受け継いだ主の仲間の妹は、先導者と主の仲間であった姉が通っていた高校に入学し、仲間と『相棒』とともに楽しい学園生活を送っていた」 ページを捲る。 「しかし、少女の前に少女の憧れである主や少女の仲間を飲み込む『闇』が現れた。」 ページを捲る。 「主の仲間は平行世界(パラレルワールド)の力を使い、主を『闇』から救い、少女は少女の仲間を『闇』から救った」 ページを捲る。 「主はもう使うまいと決めていた『力』を使って『闇』と闘った。主が儂の力を使い制御に成功した自身の『闇』と『力』の副産物、その中でも最強クラスの儂を使ったが最高クラスのファイターである主は敗れた。そして、奴が繰り出した最終兵器の力により主は、死んだ」
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