秋入り(廻り)

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幾度かの 嵐を越えて 青い木馬は 天へと翔上がり 蒼の世界を司る 透過された 大気の上澄みは 涼やかな風を興し 緩んだ大地を ゆっくり覚ます 地平線遥かに 落ちて行く 紅い熱い塊 忘れ形見のような 影に別れを告げた またいつかの日に またいつかの時に そうして 星は ゆるりと廻り 大地は 祈りの秋を迎える
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