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「えっとまず横田さんの事だけど……あの人それが素だよ
白石も初めは知らなかったんじゃないかな?
まぁそもそも何であんな見た目地味でブスな女が良かったのか私にはその時点から理解不能だけど……
まぁ、話によるとああ見えて床上手?あの手この手で白石を骨抜きにしたって噂もチラホラ……
白石って多分彼女が初めてだったんじゃないかな?
まぁ言うなればハメられた、ってとこかな?」
「ハメられたって……でも白石さんいつも嬉しそうに彼女の事話してたりしてたよ
実際結婚だってするんだし……」
「そりゃあ赤ちゃん出来ちゃったからね~しょうがなかったんじゃない?
出来ることなら別れたかったんじゃないかな~って私は思うけど?
ま、横田さんの本性は白石も今じゃわかってんでしょ?
白石の場合自業自得よ!せいぜい見た目も中身もブスな妻と仲良くやりなって感じよ」
鼻息荒く梓は言うと「はい、次は相場さんね!」と、勝手に話を進行していく
何が自業自得なんだろう……?疑問に思ったけど話は既に進んでるみたいだから聞くのは諦めよう……
「相場さんはいい人だと思うわよ
ルックスも上級だし仕事も出来て人望も厚い、ただ出世欲がないのが難点ね……
双葉みたいなタイプは相場さんみたいな穏やかな人が合うとは思うけど……きっと相場さんなら双葉を泣かせたりしないんじゃないかな?
でもね、双葉は主任を好きになったんだもんね
主任と相場さんって全然正反対って感じの二人よね……
正反対の二人のうち主任を好きになったんだから、きっと双葉にとっては相場さんではダメだって事よね」
ひとつひとつ分析するように梓が話す言葉を、私は姿勢を正して他人事のように聞いていた
途中で何度か相場さんへの気持ちを聞かれたが、やはり相場さんは仕事のパートナーとしてしか考えれない
気持ちは嬉しかったがお応えすることは出来ないと、今梓と話していて改めて納得した
「よし、じゃあ最後は主任ね……」
そう言うとニッコリと笑って私を見た
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