24 計略-2

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――え……? 今、なんて、言ったの? 『大学卒業を目前に控えた一人息子』 その言葉を脳内で反芻して、 背筋に、戦慄が走った。 ――ま、まさか。 まさか、この話って。 「あの、その息子さんって……」 怖くて、最後まで言葉が続かない。        「叔父の異母弟の名前は、『榊悟朗』、その息子の名は、『東悟』という。ちょうど、9年前の出来事だ」 ゆっくりと、 彼の口角が、愉悦の形に吊り上がるのを、 私は、身動きもできずに、ただ、見つめていた。      ――15話へ続く――
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