プロローグ

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目の前に見えるのは、真っ暗な闇だけ。 どんなに泣いても。 どんなにもがき苦しんでも。 この闇にいつか光が射す日が訪れるなんて、少しも期待していなかった。 だけど、あの日。 忘れもしない、17歳、高2の夏。 偶然、私の横を通り過ぎた彼の横顔が瞳に映った瞬間。 私は、自分が恋に落ちた事を悟った。 そして。 抱えきれないくらいの大きな闇に、一筋の光が射した。
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