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「そろそろ寝る?」
「あー、うん。そだねっ!歯磨いてくるねっ!」
さっきも磨いてる気がしたけど、ベッドに腰掛けて青柳さんが来ることを待つことにした。
パタパタと忙しない足音のあと、ひょこっと顔を出すと、変に落ち着きがなく、目もあちこちを彷徨っている。
「じゃ、じゃあ、武石くんは向こうで…」
と、奥に追いやられて、青柳さんが隣に来るのを待っていると、いつも以上に気配を消したように、そっと隣に横たわる。
「消すよ?」
「あ、うんっ。」
何となく、緊張の意味がわかる俺は、わざと意地悪に、彼女の近くにあるリモコンに手を伸ばすと、ビクッと一瞬だけ肩がはねた。
「くくっ…。そんな固まらなくっても…何もしないし。」
「え?!しないの?」
「…………」
暗がりに目が慣れた中で、驚いた顔の青柳さんと、しっかりと目があった。
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