第六章

14/55
693人が本棚に入れています
本棚に追加
/152ページ
開いた窓から風が入り、彼のサラサラの金髪がふわりとなびいた。 ハッと気づいたときには1分間ほど見つめ合っていた。 彼は俺の顔を不思議そうに見つめていた。 「...あ、あの、ここは空き教室ですよ...?あ、This room is ...」 「あ、ダイジョブですよ。ワカリマス!」 「あぁ、良かった。英語得意じゃなくて(ニコ」 そう言うと、彼はふわりと笑った。いやいやいや、顔整いすぎやろ! 「ボク、友だちに会うため、キマシタ。でも、人、いっぱいで、ワカラナイなりました。」 彼はそう言うと、シュンとしてしまった。なんだか垂れた猫耳が見えてしまう。 「あー、じゃあ俺案内しますよ。どうせ暇だし」 「ほんとデスか!?ありがとうゴザイマス!」 パァッと背景に花が咲いたようなオーラを出して喜んでくれた。 おし、こんな可愛い人のためなら、僕ちゃん頑張っちゃうぞ☆
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!