第1章

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神経質そうな文字で「25点」と赤いペンが走らせてあった。 俺にしちゃあ上出来じゃねぇか。30点以下は赤点だけど。 「出席日数もギリギリなんだ。ここで真剣に取らないと、うちの学校は1教科でも3年への進級危ういんだぞ。だからこその再試措置だからな」 「わかったっつってんだろ」 「他の授業は出てるんだろ…そんなに現代文が嫌いか」 「嫌いだね」 「それでも、だ。放課後教室で待ってろ」 「へーへー」 嫌いなのはしょうがないけど、落第は流石にやだ。 かっこ悪ぃし。
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