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「どうしてだい!?」
ばんっと机を叩き勢いよく立ち上がる
そのせいで倒れた椅子を気にすることなく俺を凝視する理事長
その顔は驚きと悲しみに染まっていた
「もううんざりなんです。
あの人たちには。」
それを見返してきっぱりと言う
その声は自分でも分かるくらい嫌悪感に満ちていた
「でも!」
「それに、あの人たちも俺を邪険としています。
ならば俺があそこに居る必要はありません。」
まだ何か言おうとする理事長を遮り無感情に言い、それに、と続ける
「貴方も分かっておいででしょう?」
俯いてしまう理事長にもう言うことはないだろうと背を向けて出口に向かう
「・・・。」
その背中を呼び止めることはなくただ悲しそうな顔で見送る理事長
がちゃりと閉まった冷たい扉から、目を机の上にある退学届と綺麗な字書かれた封筒に移す
大きなため息を吐いてまた彼が出て行った扉に目を向ける
「君がいなくなったら生徒会の仕事がぁ・・・・」
大きな独り言は横に居た秘書に聞かれ、
「ご愁傷様です・・・。」
と、憐みの目で見られることになったのだった
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