第23章 江山藍都 10

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「ははっ。こんなんだから毎回処分されかけちゃうんだよね。それなりに楽しいけど、そろそろ本当にやばいかもしれないなぁ」 破顔する原川の言葉にはまったく緊張感がなかった。 この人本当に大丈夫か? 下手したら監禁ゲームが終わる前に死んでいそうだ。 「まあ、どうであれ。江山くんなら大丈夫だよ」 「言い切りますね」 「まあね。俺も仕事柄いろんな人見てきたけど、君みたいな子はみたことない。 あの程度のゲームでくたばるようには思えないのさ」 言い方から察するに、やはりあまり安全とはいえないゲームのようだ。 「前にも言ったけど、俺は君が気に入ってるんだ。 期待もしてる。 江山くんなら大丈夫だよ」 原川の口ぶりはまるで、落胆させないでくれと言っているようにも聞こえた。 ははっ。面白いことを言う。 僕のことを散々調べている癖に、なにもわかってない。 「期待に応えられたことなんて、一度もないですけどね」
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