第1章

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それを全部断って、俺とって... チラッと顔を横に向けると、なんとも言えない表情で、こっちを見ていた。 「なん、だよ...」 なんか変なこと言ったか? 「なーんかお前って、未だに分かってない気がするんだよなー...」 「なにをだよ?」 「俺が、お前に、ベタ惚れだって」 「--っ!」 わざわざ言葉を区切って、指を指して言わなくても! つーか、さすがにもう分かってるよ! いつもあんだけしつこく-- 良からぬことを思い出しそうになって、首を振る。
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