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それからしばらくたった日
タバコでも吸おうかと喫煙所に向かう途中、
彼女の声が聞こえた気がした。
一瞬の事で勘違いかもしれないと思いながらも、
声が聞こえてきた方に向かってみた。
「困りますので・・・。」
やっぱり彼女だ。向かい合うように一人の男が立っていた。
「別に付き合ってる奴いるわけじゃないんだろ?
ならさぁ、俺と付き合ってくれてもいいじゃん。」
「お断りしたはずですが・・。」
告白の場面に立ち会ってしまった。
彼女は困ると言うより少し怯えてるように見えた。
俺「あの~?お邪魔してなんですけど、
彼女困ってるみたいに見えますけど?」
「はぁ?お前には関係無いだろ?!」
俺「会社内で告白とかマズくないですかねぇ?
はたから見たら、脅してるようにも見えますよ?」
「チッ、邪魔が入ってしらけちまった。」
男はそう言いながら立ち去って行く。
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