好きな女性

4/6
412人が本棚に入れています
本棚に追加
/465ページ
それからしばらくたった日 タバコでも吸おうかと喫煙所に向かう途中、 彼女の声が聞こえた気がした。 一瞬の事で勘違いかもしれないと思いながらも、 声が聞こえてきた方に向かってみた。 「困りますので・・・。」 やっぱり彼女だ。向かい合うように一人の男が立っていた。 「別に付き合ってる奴いるわけじゃないんだろ? ならさぁ、俺と付き合ってくれてもいいじゃん。」 「お断りしたはずですが・・。」 告白の場面に立ち会ってしまった。 彼女は困ると言うより少し怯えてるように見えた。 俺「あの~?お邪魔してなんですけど、 彼女困ってるみたいに見えますけど?」 「はぁ?お前には関係無いだろ?!」 俺「会社内で告白とかマズくないですかねぇ? はたから見たら、脅してるようにも見えますよ?」 「チッ、邪魔が入ってしらけちまった。」 男はそう言いながら立ち去って行く。
/465ページ

最初のコメントを投稿しよう!