西 + 千(ボクラノテ)

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ピーンポーン… 千「はぁい」 ドア越しに 微妙に聞こえてくる千晃の声。 そして、ゆっくり開くドア。 俺が思いっきり引くと 千晃もその反動で前に飛び出してきた。 反射的に俺の手が動いて 千晃を抱きしめる。 千「…びっくりするじゃん。」 隆「そう?」 千「…うん。とりあえず寒いから  家の中に入ろう?」 隆「おう」 千「うん…じゃあ、どうぞ。」 俺が、千晃を抱いていた手を離すと そう言って パタパタと家の中に入っていった …何この可愛い小動物みたいなの。 可愛すぎるだろっ。 千晃は "入って入って" と 俺を自分の部屋に誘導すると、 お茶淹れてくる!と言って スリッパで走っていく音を響かせた。 …これが女の子のお家 って言っていいくらい 女の子っぽい千晃らしい 赤で統一された部屋。 俺はなんとなく ベッドに座るのを躊躇して 床に座り、ベッドを背もたれにして 千晃を待った
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