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私はそこまで思い出しながら書類を読み進めていった。書類の中身は明日の入学式後の部活紹介で使用する場所や勧誘に関わるルールについて丁寧にまとめられていた。しかも丁寧に学園の図まで挿入してあるのでとても読みやすいし想像しやすかった。
私はこの書類の内容に感嘆の声をあげた
「へ~…読みやすい書類だね…レンドが作ったわけじゃないよね?」
「あぁ…クーやライラにも頼んで手伝ってもらった。ライラの奴は絵が上手いから図を描いてもらったら読みやすいと思ってな。クーには文化部側から細かいルールの表現について確認してもらった。何度も訂正食らって苦労したがな…」
「お前も大変だなレンド…」
和也はそう言いながらレンドを励ましていると、私はさっきから空気になっていたソラに声をかけた。
「ソラ~確か机の上にある書類の中に明日のタイムスケジュールと風紀委員会からの書類があるからとってもらえる?」
「わかった」
ソラはそう言うと書類で埋まった机から的確に書類を2枚取り出すと私に渡してくれた
「どうぞユウキ」
「ありがとう、ソラ」
私は彼女に軽くお礼を言うと机の上にタイムテーブルと風紀委員会から渡された『入学式当日の巡回予定経路』について書かれた紙を広げると、考え始めた
「さてと…当日の巡回予定場所と人数は2人一組でこういう感じか…」
「俺たち風紀委員会が予定してた時よりも外で勧誘する部活が多いな。これだとツーマンセルよりはシリーマンセルにする方が妥当か?」
「それと巡回ルートも若干ですが不備がありますよね?カズヤさん、この体育館裏と裏門付近を重点的にした理由は?」
「ここ最近、学園に不必要なものを裏取引している奴がそこでたむろしているんだよ。新入生は何も知らねぇから被害を受けない様に重点的にしたんだよ」
「やり過ぎじゃないか?一応、当日は俺たちも警戒しとくが裏門付近にメンバーを多く配置しておくと部活側が辛いぞ?」
レンドがそう言うと私は「それなら…」と言いながら書類に赤いペンで書き込んでいった
「この部活とこの部活を裏門側で勧誘させたら?そうすればお互いの負担も少ないと思うし問題は解消されると思うよ」
「だけどユウキ、そうすると準備は?時間や手間がかなりかかると思うよ」
ソラの発言に対して既に考えがあった私は「問題はそこなんだけど…」と言おうとすると急に生徒会室のドアが開いた
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