第3話 もう一度……恋

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「美輝さんは笑顔が素敵だね」 勇がいうと、美輝は色白の肌を薔薇色に染めて、 「あ……有難うございます。……そう言って貰えて嬉しいです」 はにかんだように言った。 「……あの~、翔太さんは凄いイケメンだから、アメリカの会社でもかなりモテるんでしょうね」 美輝の言葉に俺は内心焦った! そうだった。俺はアメリカの会社で働いていることになっていたんだ。 「そ、そんなにモテませんよ。ハハハ……」 勇は後頭部を擦りながら言った。 「ずっと写真の話ばかりしてましたけど、余程お好きなんですね。お祖父様に顔が似ていますけど、趣味も似ているんですね」 「そ……そう言われると、そ……そうかもしれません」 「あの、カメラ以外の話……つまり、その……翔太さん自身の話を聞いても良いですか?」 美輝が遠慮がちに言った。 「も……もちろん、構いませんよ」 勇はドキドキしてきた。昨日の夜、美輝と2人で話すイメージトレーニングはしたのだが、実際のところ美輝が何を喋り出すのか分からないからだ。 「それじゃ、私から質問しますね」 「……うん……」 勇はゴクンと生唾を呑み込んだ。
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