季咲家の四姉妹

プロローグ

　この俺、季咲四季は、ごく普通の高校に通う、ごく普通の高校生である。

　当たり前のように勉強をし、友人とは、今時の高校生らしい話をして、笑いながら青春を謳歌している。

　そんな俺に、一つ他の高校生と違うところがあるとすれば、

｢四季さん、ご飯はまだですか？｣
｢四季！　早くご飯食べて遊ぼうよ～｣
｢お兄ちゃん！　早くご飯作ってよ！　べ、
別にお兄ちゃんのご飯が早く食べたいとか、
そういうわけじゃないけどね！｣
｢･･････お兄、お腹すいた｣

　個性豊かな姉と妹が、四人いると言うことだろうか。