第六章 クロスドール

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 存在悪が、恭輔に似ていて、 直哉も真里谷が気になるのだろう。 直哉は、 恭輔と兄弟であったことに不満も何も無かったと言っていた。 兄弟で良かったと、 心から思うとも。 直哉も人間の規格からは外れていた、 分かり合える者を近くに与えられて、感謝している。 俺も、恭輔と直哉が従兄だったことに、 感謝している。 「自分で選んだ道なのだろう」  でも、確かに遊馬に、 真里谷と歩む道は勧められない。 命がけだ。 「恭輔がさ、遊馬が泣いていると言う」  恭輔は、 人形の中を見てくることができる。 「真里谷の件をどうにかしないと、 遊馬を出せないよな」  真里谷を助ける、 俺と直哉の行動が決まった。
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