お月様と砂漠のバラ

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遠い、遠い昔、サハラ砂漠に 大きなオアシスがありました。 そこは、生き物たちの楽園であった。 熱い太陽を遮ってくれる樹木たち、 渇いたのどを潤してくれる豊かな湧き水。 生きる全てのもの達に、恵みを与えている。 オアシスのまわりでは、人々や動物達や、 植物たちが生き生きとして生活をしている。 オアシスを離れると、 昼は灼熱の太陽に照らされて風によって 熱砂の砂塵が舞い散る。 夕日により金色に輝く砂の景色は、 それは、それは見事なものだった。 夜になれば、気温は急激に下がり、 冷気を帯びてくる。空は澄み渡り 夜空には、美しい月と星が光り輝く。 お月様はオアシスの泉に その美しい姿を映し出している。
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