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「あっ…んっ、っう」
深夜二時。
誰もが眠りにつくこの時間、この家のある一室から漏れる明かりと声。
その声の主であるこの家の長男は、ベッドの前に座り込み、ビクビクと体を震わせていた。
「ははっ、最高だよ兄貴」
座り込む彼の目の前にあるベッドに腰かけているのは、紛れもない彼の実の弟である。
つまりこの弟こそが、彼にそんな声を出させている原因なのだが…
なぜ彼等がこんなことをしているのかというと、話は数時間前に遡る。
――――――
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